2020年6月から勉強開始、8月に受験しました。試験の概要はMHJ公式サイトをご確認ください。

使用テキストは下記のとおりです。
・図解これ一冊で全部わかる!貿易実務 おすすめ度★☆☆☆☆
「貿易実務」という言葉とレビューがよかったというだけで購入。貿易実務検定とは全く関係がなく、試験対策にはなりませんでした。本当に実務の説明というか、貿易の仕事内容や用語が詳しく説明されており、業界未経験でこれから貿易業界で働く方の助けになる本でした。貿易の用語どころか流れから全くわからないという方は導入にいいかもしれません。
・改訂11版めざせ貿易実務検定 おすすめ度★☆☆☆☆
C級、B級用のテキストとなっていますが、はっきり言ってB級受験には全く役に立ちません。B級の過去問でわからない用語をこの本の索引から引こうとすると体感的には9割以上載っていませんでした。説明は丁寧なのでC級を受験する方、業界未経験の人がB級を受ける方が公式テキストの補助として持っておくのはアリかもしれません。
【注意】私が使用したのは11版でしたが今は12版が出ているようです。詳しい内容は見ていないのでわかりませんが、相変わらずC・B級用となっていたのであまり変わっていないのではないかなと思います…
・貿易実務ハンドブック アドバンスト版 第5版 おすすめ度★★★★☆
最終的にテキストはこれ一冊のみで合格しました。過去問に出てくる文章そのままで記載されている箇所が多くあります。貿易用語はB級だからかもしれませんが、ある程度わかっている前提で解説されています。例えばL/C取引やインコタームズそのものについての詳細な説明はありません。必要があれば別途Webで検索するか前述のめざせ貿易実務検定を用意したほうがいいです。難点としては、A級・B級用テキストとなっており、それぞれの内容がA級の範囲なのかB級の範囲なのか言及されておらず判別がつかないことです。過去問をこなして全く出てこない難しい内容はA級かな…?と自己判断するしかありませんでした。(もしかしたら調べれば判断基準があるかもしれませんが私にはわかりませんでした)
【注意】こちらも今は第6版が出ているようです。
勉強法
58回、63回の過去問を購入し、まずはテキストを一通り読みました。読み終えた後は過去問をやり、間違えた箇所をテキストで確認し、全く理解できなかった内容については基本的な流れや内容を図にしたりまとめました。まとめたのはテキストの内容ではなく、それ以前のことです。前述の通り、用語がある程度わかっている前提で書かれているのでわからないもの、特に貿易金融用語がさっぱりわからなかったのでLC取引の流れやTTS、TTBの意味などをまとめました。
過去問は覚えるくらいまで何周もやり、テキストは過去問に出題されている文章部分をハイマークしまし、誤答の内容をメモ書きしました。(正答に対してこうやってひっかけてくる、とわかるようにするため)
ちなみにマーケティングの問題は予測不能です。私がやった2年分の過去問の内容はバラバラ、傾向も何もわからずとりあえずわからない用語をGoogle検索するだけ…。テキストもマーケティングについてはアテになりませんでした。たまたま発見したのですが、「ITパスポート」という資格のストラテジ系用語に貿易実務検定にも共通するマーケティング用語がたくさんあったので、これは見ておく価値があると思います。ではマーケティングはどう勉強するのが正解なのか、というと、どうやら同じMHJ社が行っている「マーケティングビジネス検定」のテキストを購入すると対策できるようです…うまくできていますね。最後に貿易英語ですが、1番の難関は時間です。ほとんどの問題が長文読解。英訳が辛いのはもちろん、和訳でも微妙に表現の違う日本語の長文が4つも並ぶと辟易します。問題文、選択肢それぞれ読むのが大変な問題ばかりです。必要な英語力はTOEIC700点程度と言われていますが、900点レベルの難しい単語も出てきます。基本的な英語力はもちろん、難しい単語の暗記も必要になります。本番でもやはり時間が足らず、最後5問は塗り絵になってしまいました。(私が受験した64回は初のウェブ試験で、長文問題の設問形態が変わってパニックになったことも時間ロスした原因ですが…)
実務、マーケティング、英語それぞれ癖が強いというか、民間検定ならではな雰囲気があります。少し高いですがやはり公式のテキストを購入して、過去問をやりこめば独学で合格できる試験です。